株式投資 暴落時・不景気に買う気構えを作る①

*初めてブログ書きます。ツイッターとの連携が上手くいくかどうか不安ですがトライしてみます。

 

 暴落時、不景気時には安く株を買うことが出来ますが、いざチャートが下降線をたどると「もっと下がるのでは」という心配から中々買えない人もいると思います。

 定期的に買う手法も王道とは思いますが、暴落時、不景気時に買って、景気が良くなった時に薄く売っていくとトータルでのパフォーマンスは上がるものと思います。私が暴落時に買うというスタイルを固めるに当たり印象に残った本を数回に分けてご紹介します。

f:id:kasuga480:20200504190351j:plain

 

 本多静六 「私の財産告白」

https://www.amazon.co.jp/dp/B00H1MDLRY/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1 

 

 本多静六は明治〜昭和初期に活躍した造園家、林学博士で日比谷公園の設計にも関与しています。徹底的な倹約で種銭を作って逆張り投資をするスタイルで財を成していきます。給料の25%は自動的に投資元本に回していました。(ツイッターでFIREを達成した人に共通するスタイル)

 関東大震災の後に東京電力株を「下がり過ぎだろう」と資金が許す限り買い大きな利益を得ました。また、山林の専門家であった本多は二束三文で売られていた山林を買いあさり、日露戦争で材木の需要が生まれ70倍で山林を売却したといいます。

 

 この本で私が一番印象に残ったフレーズは

「好景気には勤倹貯蓄、不景気には思い切った投資を」

という本多のポリシーです。バフェットのバークシャーハザウエイ社も好景気の終わりには現金比率を高めて次回の暴落時に仕込む資金を用意しており、巨額の富を作る人に共通な現金⇔資産の動かし方を見ることができます。

 

 利食いに関して本多は、2割上昇したら利益確定を部分的に行い、株価が倍になった場合は半分を売却しその他をホールドする手法をとっていました。(利益分だけを現金化するということ)。元本を確保した上で上値を追うという形を取り、景気の循環を経る毎に巨額の富を得て現在価値で100億円ほどの資産を投資で形成しました。

 

 株式投資のスタイルだけではなく、有益な人生指南も本書には散りばめられており、中でも本多のいう「職業の道楽化」というキーワードは私自身の「どうせ人生のかなりの時間を使うなら、仕事は楽しんでやるべし」というスタイルにもつながっています。本多のように財を成した人でも仕事をやめずに「人の役に立つ仕事」が豊かな人生につながるということで、その結果が日比谷公園の設計などの大仕事に顕れています。

 

 長期投資を行う際の参考となるばかりでなく、人生指南も濃い内容で書かれている一冊です。短く印象に残るフレーズが数多く登場しますので、読んで終わりの本でなく良い影響を与えてくれている本なのでご紹介をさせていただきました。